住まいの価値観の大変化
私にとっての賃貸住宅とは、一人暮らしの時は寝に帰る場所。
結婚してからは数年後に一軒家やマンションを買うための仮住まい。
だから、不満や改善点を見つけてもすぐに引越しするから「がまん」
もちろん愛情や思い入れは0%。
持ち家じゃないと旦那様の稼ぎが悪いと思われるんじゃないか、
賃貸住宅の家賃はお金を捨てているのと同じ、
とにかく早くここを出なくては、とずーっと考えていました。
それが、暮らす会に参加してから180度変わりました。
持ち家購入には多額の借金を抱える金銭的、
精神的負担、家の修繕費、税金、
災害や近隣トラブルのリスクを考えると、
住んでいる人の意見を聞いて形にしてくれる
JAさんの賃貸物件に住んだ方がお得と考えるようになりました。
昨年は棟の班長になり、住んでいる方と顔を合わせる機会に恵まれました。
初めは面倒だなと感じていましたが、
挨拶や立ち話程度でも少しコミュニケーションがとれると、
住人の方が出す生活音が騒音ではなく
「今、部活終わってお兄ちゃん帰って来たのかな?遅くまでお疲れ様」
「チビちゃん今日はご機嫌ななめだね、お母さん大変だ。お互い頑張ろう!」
「縦笛上手に吹けるようになったね」などと思える心地よい音になりました。
新築物件で駅が近くてスーパーがあり、使い勝手のよい間取り、
大容量の収納、最新の設備は魅力的ですが、
築30年、駅から徒歩15分、夏は風が抜けなくて蒸し暑く、冬は極寒の部屋でも、
隣近所の住人が安心して一緒に生活できる人達で、
より快適に生活できるよう日夜考えてくれる人達が管理してくれる
物件の方が私にはとても魅力的です。
これからも進化しつづけるHEART・HOMEに期待して
長く住んでいきたいと思っています。
2015.11.13 | さとやま(「暮らす会」主婦メンバー) |
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