Vol.8

暮らす会の真価

暮らす会の取り組みについて考える時、
些細だが今でも忘れられない出来事がある。

一期生として参加していた頃だから、もう5年ほど前のことだろうか。
会議では毎回、収納がない!動線が悪い!!結露がひどい!!!など、
それまでの賃貸生活の不満をいろいろと話し合っていたわけだが、
不動産関係の会社を営むある知人から、こんな話を聞く機会があった。

ある時その知人は、訳ありの中古マンションを転売用に安く仕入れることに成功した。
それで、もともとよくある普通の対面式キッチンであったのを、まず上部の吊戸棚を取り払った。
次にキッチンはそのままに、コンロの部分だけをIHヒーターに取り替えた。
するといかにも今風のオープンキッチンになり、すぐさま若いカップルの買い手がついた。
つまり、ちょっと知恵を使って、最小限の手間で最大の効果を上げることができた、
上手い商売をした、という話である。

売り手も買い手も双方満足ならばそれで良い。
そう言ってしまえばそれまでなのだが、
その時、まるで頭の中のモヤがスッと晴れるように、私は暮らす会の真価を悟った。

そうだ!私たちの活動は、少なくともこういったこととは対極にあるのだ、と。

私たちは、視覚的にわかりやすい魅力というものにめっぽう弱い。
広いLD、開放的なキッチン、最新の便利な設備…。
だが、開放的すぎるキッチンは果たして本当に使いやすいだろうか。
LDは広ければ広いほど快適なのか。
家賃が上がってでも欲しい設備って?
それ以前に、そもそもキッチンが開放的であることを、
LDが広々としていることを望む気持ちの根底にあるものは何なのか。

本来は利害が対立するはずの供給側と、需要側である私たちが、
一体となって(時には家庭の恥部までさらけ出し?)
そういったことをひとつずつ検証していったのがこの会なのである。
そうして、住まい手が真に必要としているモノやコトを模索し続けてきた。

形となった住まいには、派手な自己主張こそないかもしれない。
しかしそこは、住んでみてしみじみ感じるような細やかな配慮と、
敢えて逆説めいて言えば、一目でわかる魅力に満ちている。

2015.4.10 ヒガヒロミ(「暮らす会」主婦メンバー)

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